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『バベル』

『バベル』

原題:BABEL
製作年度:2006年
上映時間:143分
監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演:ブラッド・ピット 、ケイト・ブランシェット 、ガエル・ガルシア・ベルナル 、役所広司 、菊地凛子 、二階堂智
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
モロッコ。険しい山間部を走る一台のバス。そこに乗り合わせた一組のアメリカ人夫妻、リチャードとスーザン。壊れかけた絆を取り戻すため二人だけで旅行にやってきた。ところが、遠くから山羊飼いの少年が放った銃弾が運悪くスーザンの肩を直撃する。血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐリチャード。一方、夫妻がアメリカに残してきた幼い子供たちの面倒をみていたメキシコ人の乳母アメリア。息子の結婚式に出るため帰郷する予定が、夫妻が戻らず途方に暮れる。仕方なく、幼い子供たちも一緒に連れてメキシコへと向かう決断をする。やがて事件を起こしたライフルの所有者として、最近妻が自殺したばかりの東京の会社員、ヤスジローの名前が浮かび上がる。そんな彼の女子高生になる聾唖の娘チエコは、満たされない日々に孤独と絶望を募らせていた…。
コメント:
いろんな方のレビューを読んでいるとなぜか酷評が目立つ。理由は”日本”の描き方に疑問があるというものが多い。確かにその気持ちもわからなくはない。だがタイトルにもなっている『バベル』という言葉の意味をよく考えてみると実に見事に作られた映画であるといえるのではないだろうか?

「旧約聖書 創世記11章」にはこう書かれている。

  遠い昔、言葉は一つだった。
  神に近づこうと
  人間たちは天まで届く塔を建てようとした。
  神は怒り、言われた。
  ”言葉を乱し、世界をバラバラにしよう”
  やがてその街は、バベルと呼ばれた。

まさに本作はこの『バベル』という街を、現代社会に置き換え4つのエピソードにわけて語っているだけなのである。はっきり言って僕もこの『バベル』という意味を知るまでは作品の伝えたいことが全く理解できていなかった。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本で起こるそれぞれの物語は単なるこじ付けであって、監督が観客に見せたいものではない。観客がそれを観て何か感じ取ることでこの映画が成立するのだ。

この映画が伝えたいもの、それは”言葉” の大切さであろう。銃社会が悪いとか、文化の違いが問題だというのは本作では考えなくてもいい。同じ国で身近にいる人間同士が”言葉”を交わさなくなることで、コミュニケーションの欠如、感情のすれ違いなどの問題が発生するということを一番いいたいのだろう。そう考えれば全てのエピソードがうまく繋がるのだ。

モロッコで暮らすアブドゥラの息子アフメッドとユセフ。兄のアフメッドは弟のユセフが姉の裸を覗く行為が許せずにいる。さらにアフメッドを苛立たせるのが、ユセフの射撃の腕前だった。これらの価値観や嫉妬が原因で感情が”言葉”に表れてしまい、理性を忘れた二人は観光バスを射撃するという過ちを犯してしまう。

一方、そのバスに乗っていたアメリカ人のリチャードとスーザン。二人は夫婦としての絆を取り戻すために、関係がぎくしゃくしたまま旅行をしていた。そのときスーザンの体を一発の銃弾が貫き血だらけになって倒れる。近くに病院はなく命の危機にさらされるスーザン。リチャードはどうにかしてスーザンを助けようとするが、現地人やバスの同乗者、大使館の人間に対して自分の”言葉”が通じず怒りと苛立ちで憤慨する。そんな状況下で二人に希望の光を与えたのは、3人目の子供が死んだときのことを”言葉”にした瞬間であった。

自分の息子の結婚式のため、リチャードとスーザンの子供マイクとデビーを引き連れて、甥のサンチャゴと共にメキシコへ向かう乳母のアメリア。結婚式は無事に終わり、アメリカへ帰国する途中、国境での”言葉”のやりとりにより警備隊に不信感を抱かれ、それに逆ギレしたサンチャゴが怒りに任せて強制突破してしまう。

モロッコで使用されたライフルは日本人のヤスジローの物だと判明する。娘には聾唖のチエコがいたが、母親の自殺によるショックから立ち直れずいつも喧嘩する毎日であった。チエコは人と会話をしたいが自分の気持ちを”言葉”に出来ないため、人の温もりを感じることができないでいた。彼女はただ服を脱ぎ捨て裸になった自分を抱きしめて欲しいという欲望しか持つことができないのだ。しかし、その行為には”言葉”で語ることの出来ない思いがしっかり詰まっているのである。

他にもここでは語りつくせないほどの”言葉”は存在する。この”言葉”というキーワードを忘れずに鑑賞すればきっと自分なりの答えを見出せると僕は思う。”言葉”というものはとても不思議なもので、人間の感情全てがその”言葉”に含まれて相手に届いてしまう。言い回しや、声の大きさ、シチュエーションなどにより感じ方は全て異なり、その一瞬で人間の行動を決めてしまうものなのだ。同じ国民、家族だからこそ”言葉”を大切にしていく必要があるということを本作では伝えているのだろう。
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  1. 2007/05/02(水) 00:53:03|
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「バベル」を観て吐いた

菊池凛子のシーンを見て吐いたという記事をみて・・
  1. 2007/05/02(水) 19:19:50 |
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